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記念講演「在宅での終末医療について」

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★記念講演「在宅での終末医療について」
講師:舩木良真(ふなきよしまさ)医師(三つ葉在宅クリニック院長)

<印象に残ったお話>

*スタッフ9名で、毎月10人の患者さんの最後を看取る。
*(看護師を雇用せず)数十の訪問看護ステーションと契約している。

*人が亡くなる病気のパターンは3種類ある。
(1)病気と回復を繰り返しながら、だんだん身体能力が落ちていくパターン。
(2)パーキンソン病のように、身体機能が落ちてからも長生きするパターン。
(3)ガンのように、亡くなる2ヶ月ほど前から身体能力は落ちるが比較的最後まで意思決定ができるパターン。
ガンは家庭で死を迎えるケースが比較的多い。

*イギリスでは、ナースが死亡診断書を書く。家庭を訪問して終末医療をしているのはナースが中心であって、
日本がそうなるためには、ナースにもっと権限を持たせる必要がある。

*イギリスでは、口から食べられなくなったら死ぬのは自然というコンセンサスがあるが、日本にはない。

*医師に「胃ろう」(注)についてアンケートをすると興味深い結果がでる。
医師の90%は、自分への「胃ろう」手術は望まないが、親の場合は50%手術に同意し、患者の場合は90%手術をしようとする。
誰が誰に対して行うかで回答は大きく違う。何はともあれ、本人がどうしたいのかを確認することが大切。

*ふだん看護をしていない親戚がやってきて、延命措置を強く主張する場合がある。医師としては従わざるを得ない。私たちは、こういう人をアンクルトムという(笑)。

*余命は、あと1~2ヶ月になるとほぼ正確に分かるが、3ヶ月前となるとアテにならない。米国では余命6ヶ月の時点で保険上は終末期とされるが、(6ヶ月以上生きて)終末期が取り消される例はよくある。

注:「胃ろう」について
口から十分に栄養が取れない患者のために、内視鏡(胃カメラ)を使っておなかの壁と胃の壁を通して小さな穴(この小さな穴を胃瘻( いろう )という)を造り、その穴にチューブを入れる手術。そのチューブを通して栄養を補給する。「胃ろう」の手術により命は数年延びるといわれる。
特別養護老人ホームのなかには、胃ろうの手術をした人を受け入れない施設もある。それは、栄養補給の措置が施設職員には認められなくなり、看護師を雇用する必要があるため。

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※三つ葉在宅クリニックは、名古屋市の在宅医療を専門とするクリニックです。舩木医師は100名以上の患者さんの終末医療をされてきました。 舩木医師は、第三者の視点からみた「尊厳死」ではなく、ご本人や家族の視点からみた「満足死(納得死)」の大切さを言われます。舩木医師が看取ったすべての方は、死後の世界のことに関心は無く、家族等の将来について関心を持たれたそうです。


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